こんにちは、現役トリマーのチャミコです。
大きな災害が増えてきた日本。
「もし、地震が起きたらこの子と一緒に避難したい」
「災害でこの子と離れるなんて考えられない、今のうちにできることはないかな」
「大きな災害がいつ起こるかわからなくて不安。。我が子のために備えておきたい」
人間の防災対策はもちろんですが、一緒に暮らしてきたペットはわが子同然ですよね。
置いていくなんてできない!絶対一緒に乗り越えるんだ!というあなたの気持ちが伝わってきます。
この記事では、いざというときのために私たちが今できることはなんなのか考えながら災害がおきた時に、一緒に避難生活をおくるということを大前提にして、そろえておきたい防災グッズを、どんな時に役立つか交えながらわかりやすく解説します。
災害が発生!!!
その時、あなたはわが子(猫ちゃん)を守れますか?
明日、いやこの記事をご覧いただいてる今この瞬間、災害に遭遇するかわからないのです。
その時、あせらずにわが子を守るために、今できる防災対策をしていきましょう。
あなたの今の行動が大切なペットを守るのです。あなたにしか出来ないのだから。
もくじ
猫の防災対策:必要なものリスト
まずはあなたと猫ちゃんが一緒に避難するために必要、もしくはあると便利なものをリスト化してみましたのでチェックしてみてください。
- フード(エサ)最低でも5日分
- 飲料水(人間とは別で猫用に)
- 持病がある猫ちゃんは薬
- フードや水を与えるための容器
- ケージ、キャリーケース
- トイレ(持ち運びできるタイプがあります)
- 猫砂、ペットシーツ
- ハーネス(リード付き)
- タオル
- ウェットティッシュ
- ビニール袋、ゴミ袋(汚物を入れたりするため)
- 猫の写真(逃げた時に探すため)
- 最新の予防注射ワクチンの証明書コピー
- ペット保険に入っている方は保険証
どれくらい用意できていますか?
現在ご家庭ですぐに用意できるものもいくつかあると思います。
と思うだけでなく、今すぐこれらを持ち出し可能なリュックサックなどにまとめておきましょう。災害の怖いところは明日、いや数分後におこってもおかしくないところです。
いざというときにあせらずに行動することが、あなたの大切な猫ちゃんを守ることができるのです。
猫の防災お水は猫の分も確保しよう
まずは命に直接かかわってくる飲料水です。ではいったいどれくらいの量のお水を確保しておけばよいのでしょうか、以下表を参考にしてください。
猫の体重 | 一日の水分摂取量目安 | 5日分用意する場合(500mlのペットボトル) |
3kg | 150ml | 2本 |
4kg | 200ml | 2本 |
5kg | 250ml | 3本 |
上記は目安になります。
猫の平均的な一日の水分摂取量は猫の体重1kgに対して約50ml必要とされています。
例えば3kgの猫ちゃんだと一日に必要な水分量は150mlです。
500mlのペットボトル1本で約3日分確保できる計算になります。これを人間の必要な量に加えて別で用意しておきましょう。
その時の気温や体調によって変わるので、少し多めに用意しておくと安心です。
▼▼お水は人間用の備蓄水で大丈夫ですよ▼▼
猫の防災フードは小分けパックが便利
次にフードです。
いつも与えているものを小分けにしてジッパーで保存しておく方法が一般的ですが注意点があります。
ジッパーは基本的に空気を通す性質があります。
長期間保存可能なものではありません。
缶詰ならある程度の期間保存がききますが、カリカリのフードをジッパー保存しておく場合は1ヶ月を目安に定期的に新しいものと交換しましょう。
フードの酸化が気になる方は真空保存できるシートなどを使うか、シリカゲルなどの乾燥材を一緒に入れておくと少しは長持ちします。
ドライフードは基本的には開封して1ヶ月と覚えておきましょう
中身が個包装になっているフードは開封前なら保存期間も長いのでおすすめです。購入して、事前に食べてくれるのかどうか試しておくと安心ですね。
これは保存のきく缶詰の場合でも同じです。用意しておいたはいいが実際食べてくれなければ何の意味もありません。
食べてくれるようであれば保存のきく缶詰を、もしもの備えとして用意しておくことができますね。
猫の防災グッズ食器はおりたたみフードボウルが便利です
忘れてはならないのがフードやお水を入れる容器です。もちろんいつも使っている容器が一番良いのですが、意外とかさばりますし、急に持ち出したいときに困りますよね。
そんな時は携帯に便利な折り畳みできるシリコン製のものが便利ですよ。
猫は非常にデリケートな生き物です。環境や器が変わっただけで食べ物や飲み物を受け付けない場合も!
そんなときのために普段の生活のなかでその容器であげる訓練をしておくといざというときに安心です。
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猫の防災グッズにトイレは必須アイテム
災害時猫ちゃんのトイレはとても重要な問題です。
犬の場合はリードをつけて用を足すことが簡単に出来ますが、猫ちゃんの場合はそう簡単にはいきません。
もちろんハーネスに慣れていて外でもトイレができることが理想ですが、普段自由に室内を歩き回ることになれている猫ちゃんにいきなりハーネスをつけてトイレ。。とはいかないですよね。
前もって、用を足す場所をどうするか考えておかなければいけません。
そんな時に役立つのが簡易の折り畳み式トイレです。簡易のケージ内に収まるコンパクトなタイプがありますので、その中にいつも使用している猫砂を入れて使うとよいですね。
この折り畳み式トイレを使うためにはキャリーとは別に簡易のケージが必要になってきます。
ハーネスに慣れていてつけたままでもトイレをしてくれるならいいのですが、折り畳み式トイレを入れて自由に動くことができるスペースが必要です。
猫の防災グッズ猫砂はいつも使っているものをストック
環境の変化に敏感な猫ちゃん、いつも使っている猫砂をジッパーなどに小分けにして防災セットの中に入れておきましょう。
猫ちゃんの中にはお気に入りの砂でないとしてくれない子もいます。かといって猫砂の袋事態を緊急時に持っていくのは無理がありますよね。
自宅もしくは車中に避難する場合は家にストックしておくと取りに行ける可能性もありますのでお家にはいつも猫砂を切らさないようにストックしておきましょう。
避難生活が長くなってくると救援物資も届きだすと思います。その時にいつも使っている猫砂が届くとは限りません。
種類の違う猫砂でも、今使っている猫砂を少し混ぜてあげると用を足してくれる可能性が上がるので、おぼえておきましょう。
猫の防災グッズ避難時にはリュック型のキャリーバッグが便利
猫ちゃん用のキャリーも様々なタイプが販売されています。
災害がおこったときに便利なタイプはリュック式になっていて背負えるものが良いですよ。
普段移動の時に使うもので、プラスチックタイプの手提げ式のキャリーをお持ちの方も多いと思いますが、これだと片手がふさがれてしまって避難する時に他のものがもてなくなるのに加えて手が自由に使えません。
つまずいたりこけたりしそうになった時にキャリーの中の猫ちゃんをも危険にさらすことになってしまいます。
「いや!私はこの子だけ連れていければそれでいいの!」
という方もおられるかもしれません。そんな方にこそ肌身離さず背負えるリュック式のキャリーは、安全なおかつ必要な小物類などもまとめて入れておけるタイプのものがありますので緊急時用に購入しておくと安心です。
猫の防災グッズポータブルケージが便利
お家の中に2段式や3段式のケージを置いておられる方も多いと思います。が避難するとなった場合そんな大きいものは当然持ち込めません。
ではどうしたらよいのでしょう。。。
そんな時に役立つのが簡易の折り畳み式ケージです!
この中にトイレもおくことができます。狭いキャリーよりかは快適に過ごすことができますね。
中には3段式になっている持ち運び可能なものまでありました。
多くの簡易式ケージは通気性を保つために、メッシュ構造になっている部分があります。爪が伸びているとメッシュ部分に引っかかってケガをしてしまう恐れがあるので、日ごろから爪のチェックも忘れずにしておきましょう。
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猫の防災対策にハーネスは必須アイテム
猫ちゃんの場合普段からハーネスをつけて散歩するなんてことあまりしないと思います。
お家の中でも放し飼いがほとんどですよね。
我が家の猫はハーネスをつけると固まってうごきません!
しかし、いざ災害がおこって一緒に避難する、または車中泊や外での避難生活が続く場合このハーネスは必ず用意しておくべきものの一つになります。
首輪にリードだと案外猫ちゃんはスルッと外してしまう場合が多く、ましてや突然の災害に混乱してしまっていつもより暴れる可能性を考えておかなければいけません。
いきなりハーネスをつけると固まって動かなくなるか、あばれるか…どちらにしても普段からつけることに慣れさせておく必要があります。
必ず猫ちゃんの防災セットの中には入れておいた方がいいです。
猫の防災グッズ楽天ではこんなセットもありました
必要なものをセットでまとめて購入するのもよいですね。セットの中には必要最低限のものが含まれていると思います。
セットを購入したから安心ではなく中身を確認して足りないものは買い足しておきましょう
猫とあなたの防災対策
災害が起きた場合ペットと一緒に過ごすための選択肢は2つかと思います。
- 猫と一緒に避難所に行く
- 自宅もしくは車内などで一緒に避難生活をおくる
どちらを選択するかはその時の災害の規模や、避難所の環境にもよりますよね。
どちらにしてもライフラインが寸断され避難をしなければいけない時に、何が必要なのか今のうちに考え用意しておく必要があります。
猫の防災対策あなたが事前に準備できることその1マイクロチップをつけよう
まず、万が一のために猫ちゃんにはマイクロチップを取り付けておくことがとても大事です。
大きな災害がおこった場合に
- びっくりして脱走してしまった
- 避難中に誤ってケージから脱走してしまった
考えたくはないですが最悪の事態として、これらのことは想定しておきましょう。
保護されたときに、役所や動物病院でまず確認するのがマイクロチップの有無です。
「首輪に連絡先記入しておけば大丈夫じゃない?」
と思ったあなた!ちょっと待ってください。実は首輪には猫ちゃんにとって思わぬ事故につながる危険がひそんでいます。
災害時は外の環境が一変することが考えられます。猫ちゃんは元々狭いところをすり抜けていく習性がありますよね、
想像してください。
この時もし首輪が散乱しているがれきや木の枝にひっかかったら?どうなると思いますか?
実は多くの猫用首輪はこの猫の習性を考えて引っかかった際にすぐに取れるようになっています。でも首輪に連絡先を書いておいても外れてしまっては意味がないですよね。
いつもは自分の縄張りやテリトリーである家の中で暮らしている猫ちゃんたちが、自分の知らない場所でパニックになって逃げてしまった場合でも、マイクロチップをつけていることで戻ってくる可能性を高くしておきたいですね。
マイクロチップの装着は医療行為に当たりますので必ず獣医師に相談してください。
マイクロチップ装着の料金目安は3000円~。詳しい料金はかかりつけの動物病院にお問合せください。
猫の防災対策あなたが事前に準備できることその2避難用グッズにふだんから慣れさせておく
これまでに色んな防災グッズを紹介してきましたが、防災グッズをただ用意するだけではなく日頃から自分の猫ちゃんがストレスなく使うことができるか慣れさせておかなければいけないことがあります。
- 防災用のフードを実際食べるか与えてみる
- 簡易トイレに慣れさせておく
- 簡易容器で水やフードを与える練習をしておく
- ハーネスをつけることになれさせておく
- キャリーに入ることになれさせておく
日常でできることばかりですね。
例えば動物病院に行くときなどキャリーを使うことはもちろんその時にハーネスもつけて連れていくことができます。
いざというときに困らないように普段の生活に取り入れていきましょう。
猫の防災対策あなたが事前に準備できることその3預け先の確保
預け先の確保?と思った方も多いのではないでしょうか。
もし、避難生活が長期化してきた場合や避難所に猫を避難させておくことが、むずかしくなった時のために少し離れた知人や友人親戚がいるならば今のうちに災害がおこったとき預かってもらえるか事前に確認しておくと安心です。
大規模災害がおこった場合、一時的な動物避難用のシェルターや動物病院などで保護してくれる場合もありますが、その時にならないとなんともいえないのが現状です。
できることなら自分で想定できる避難先も選択肢に入れて、事前に一言かけておくだけで実際災害がおこったときにスムーズに対応できるようにしておくとよいですね。
猫の防災に役立つ本
猫の防災について書かれている本をいくつか紹介しておきます。
この記事に書かれていることと照らし合わせながら猫ちゃんを飼っているなら一冊は購入しておきたいですね。
まとめ
いかがでしたか?
いつおこるかわからない災害。この記事で紹介したことはどれも今できることばかりです。
本当に日本は災害が多くなってきました。大雨による洪水、台風被害、地震。
大切な飼い猫を守れるのはあなただけですよ。いざというときに我が子を守るためにできることは備えておきましょう。
この記事が一匹でも多くの猫ちゃんと飼い主であるあなたのお役にたてますように。